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リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21) 江副 浩正 |
「リクルート」といえば、「ベンチャー」「起業」といったイメージが強いが、実際にリクルート出身者のベンチャーで躍進している企業は多い。
「リクルートのDNA」は、そんな起業家精神が育った会社風土が赤裸々につづられている良書だ。
構成は下記のとおり
第一章 企業風土について
第二章 私が学んだ名起業家の一言
第三章 成功する名起業家の条件
第四章 リクルート創業期
第五章 生き生きと働く風土
第六章 情報誌の領域を広げる戦略
第七章 領域の過大な拡大
第八章 早すぎた新規事業の立ち上げ
リクルートの経営理念から始まり、他の名起業家がどのようなものだったか、そしてリクルートの数々の成功と失敗のエピソードが語られている。
特におもしろいのはリクルート創業期、「大学広告」から事業拡大していくエピソードの部分。
江副さんは自分を謙遜しつつも、「マネタイズ」のうまい方、そしてとても感性の鋭い方であると感じ取れる。
また個々のエピソードで語られる言葉ひとつひとつがとても参考になる。何より当時1970年代~1990年代あたりの情勢を感じ取れる部分はとても興味深い。
こういった企業紹介的な書物は、読んでるとちょっと鼻につくように感じることがあるが、本著は全く感じないのがいい。それは失敗したこともたくさん書いてるからでかもしれないが、失敗から学び取ることもたくさんあるんだと思い少し勇気が出る気分になる。
「起業はボトムアップ、撤退はトップダウン」
この言葉は響きますね・・・
ちょっと褒めすぎのような気がするが、強いて足りないところを言うなら、リクルート事件については全く触れられていないのがちょっと残念。現在あの事件についてどう考えているか聞いてみたいなと・・・
ともあれ起業を考えている人なら絶対に読んで間違いない。
ついでにリクルートの事業を調べてみると、
グループ企業は、
とがっていて面白い事業が多いですね。
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