docomoの2009年夏モデルの機種が発表されました。
個人的には、Androidケータイが大注目だったわけだが、コンテンツプロバイダーにとっては大きな変化「iモードブラウザ2.0」の発表がありましたね。
今回は「iモードブラウザ2.0」について気になったところを抜粋してまとめてみた。
作ろうiモード:iモードブラウザ2.0 | サービス・機能 | NTTドコモ
こちらの追加機能にそっていきます。
動画再生対応
Flash VideoとWindows Media(WM)にやっと対応。Flashに関しては埋め込みもできるようだ。
WMに関しては、ストリーミングも可能なようです。
10MBまで対応。Flashの埋め込みは500KB。
静止画の拡張
BMPとPNGに対応。こちらは大勢変わらないでしょう。
JavaScript対応
今回の目玉の一つ。
alert()などのポップアップ、history.back()はもちろんのこと、XMLHttpRequestによる非同期通信もできるので、画面をリロードすることなく、動的に画面の切り替えが可能。これは今までの携帯の使い勝手を大きく変える可能性がありそう。
最大ファイルサイズはHTML等も含めて500KBなので、jqueryなどのライブラリも利用できそう(かな?)
外部CSS対応
今まで意味不明な仕様の一つ、インラインCSSにしか対応していなかったのが外部CSSも対応になる。
Cookie対応
Cookie対応です。PCブラウザの仕様とほぼ一緒。
セッション管理はもちろん、ユーザの効果を取りたいアフィリエイトプロバイダや解析業者もうれしい仕様だ。
Referer対応
こちらもうれしい仕様の一つですね。
SEO効果をほぼ追えなかった、docomoだったが大きく変わりそう。
フレーム、マルチウィンドウ対応
今回この仕様もかなり大きい。タブブラウザ型になるため、ユーザへの導線を大きく変更することができる。例えば、商品説明はtarget=”_blank”など別ウィンドウに表示させて、、とかそんな技ができる。
iframeにも対応しているので、外部サイトを表示させたり、効果を取ったりなどの自由度が一気にあがる。
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それにしても、imode10周年を機に大きく変わったなというのが印象。いままでここまでの仕様変更はなかった。
そしてフルブラウザとiモードブラウザの違いが特にないように見える。ゆくゆくはiPhoneやAndroid携帯などのスマートフォンのブラウザとも競争相手になっていく訳で、ここに大きくdocomoが力を入れたのはよくわかる。docomoが各コンテンツプロバイダーなどから、意見や要望をよく集約した結果なんだろうなという気がする。
一つ残念なのは、このブラウザの独立性がない、というかバージョンアップに対応できないところだ。セキュリティの脆弱性にはファームアップデートなどで対応するんでしょうが、iPhoneのSafariのようにバージョンアップができれば、新しい仕様追加になった時にもバージョンアップが可能になるのにと思う。また、別の問題かもしれないが、独立性のあるソフトウェアなら、別のスマートフォンにもiモードブラウザが載せることができるのにと思うと残念だ。
コンテンツプロバイダにとっての悩みどころは、この大きな移行期にどう対応していくかというところ。シェアはしばらく旧端末のほうが多いので、新機種専用コンテンツを立ち上げるのか、既存のコンテンツで新機種用の判別をして、見せ方を変えていくか。そういう対応が迫られそう。こうなるのもバージョンアップができないブラウザ仕様のせい・・・
また、JavascriptやRefer対応により携帯だからというところで、セキュリティをある程度無視して、コンテンツを作っているところは大きく対応が必要になりそうだ。
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