Codeigniterという、PHP製のフレームワークがとてもいい感じだったのでご紹介。
軽量、そして学習コストの低さ
日本のCodeigniterユーザ会のページにもありますが、導入がとても簡単、シンプルな構成と規約で覚えておくことがかなり少なく、最近のRuby on Rails似のフレームワークのようなフルスタックな機能は切り捨てている分、動作がかなり高速というのが特徴のようです。またPHP4でも動作します。(つい先日リリースされた、Codeigniter2よりPHP5以上を必要とする。)
インストール
インストールは本当にとても簡単。
http://codeigniter.com/downloads/
上記のダウンロードサイトより、ダウンロードしZIPファイルを解凍、公開ディレクトリ(DocumentRoot)以下に配置するだけです。下記のような構成になります。
www/index.php ← すべてこのindex.php経由で呼ばれる
www/application/ ← Controller,View,Modelなど開発者が触るところ
www/system/ ← フレームワーク本体(触らない)
PEARなどで必要とするライブラリもなく、このアーカイブ内だけで動作できるので、制限の多いレンタルサーバにも導入しやすいと思います。
Getting Started!
早速、コーディングしたいところですが、簡単とはいえ、いくつかのルールは覚えておく必要があります。
上記のユーザガイドのチュートリアルを簡単に眺めるだけですぐに理解できると思います。日本語の方は現在のところ、Codeigniter1.7のガイド(現在翻訳中のようです)のため、記述が違いがありますが、(例えば、Controller→CI_Controllerをextendするとか)大きな流れは変わりません。
機能
DBとの連携、セッション管理、暗号化、メール、フォームValidateなどなど、最低限の機能は揃っています。またヘルパー等による拡張も可能です。
情報源
フレームワーク選びで重要なことが、「マニュアルが豊富」「どれだけのユーザが利用してるか」が挙げられると思いますが、マニュアルに関しては上記であげた公式サイトのユーザガイドが分かりやすく問題ないと思います。また利用してるユーザ数は、単純なGoogleのインデックス数でみると、、
Symfony → 約 5,290,000 件
CakePHP → 約 3,790,000 件
Codeigniter → 約 2,220,000 件
CakePHPやSymfonyといったフレームワークには少ないですが、Codeigniterについて書かれたブログも結構増えてきているように見えます。まあ、困ったときは本体のソースもそんなに大きくないのでソースを読むのも、そんなに苦ではないでしょう。
日本語のフォーラムもこの2011年2月下旬より公開されるようです。
最後に
PHPを使って簡単に実装したい、既存のPHPソースを新たに書き直したい、プロジェクトが新しいメンバーで構成されていて経験が異なる等、様々な場面で活躍できるフレームワークです。
私自身もPHPで実装するときはSymfonyを選んでましたが、プロジェクトの規模や一緒に開発するメンバーの経験などを考慮して、このCodeigniterも選択肢としてかなり良いと思いました。
※追記
2011/2/19に日本初となるCodeigniterカンファレンスが行われるようです。
行きたいなー。
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